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あくまで一例ですが、こんなこともあるよ、という事例です
本当に辛いですよね。円安。こうなると海外から輸入して買おうという気が到着まで時間がかかるのなんかどうでもよくなるくらい買うことができなくて辛いです。
SSDなんかはCPUみたいに年単位で代かわりが起こるようなものではないもの、容量単価は長期的に見たらなだらかに下がるものだと思っていた時代が私にもありました。
価格.com - WESTERN DIGITAL WD_Black SN770 NVMe WDS100T3X0E 価格推移グラフ
2年前の値段に逆戻りですよ。
ということで、財布の紐も固くならざるを得ず、かと言って壊れることもあるので買わないといけないこともあります。特にSSDは書き込み回数に上限があるので、使っている以上はいつかは壊れるパーツです。なので「中古でも良いかー」となって、ネットで探す訳です。それでも、なぜかヤフオクやメルカリもさほど値頃感のある値段でもなく、なんとも世知辛い世の中です。
そんな中、どうしても必要なので意を決してヤフオクで落札しました。意外な結果にちょっと驚いたので、一つの事例としてネットの海に書き残したいと思います。
SSDの選び方(概論)
自分でPCを選んだりする方は知っていて当たり前の情報ですが、個人的に重視している点をまとめてみます。
接続形態
物理的な端子と送受信する信号でPCで使うSSDは概ね以下のものがあります。古い方から並べます。
名称 | 接続端子 | 送受信信号 | 備考 |
---|---|---|---|
mSATA | mSATA | SATA | 今時のPCでは無視して良い旧世代 |
M.2(SATA) | M.2 | SATA | M.2は2230〜2280がよく使われる |
M.2(NVMe) | M.2 | PCI-Express | SATAのM.2から置き換えが進んでいる |
スティック型USB | USB(3.2以上が多い) | USB Mass Storage | USBメモリっぽい使い方ができる |
Thunderbolt | 端子はType-C | Thunderbolt | 執筆時点で一番高速 ケースに自分でNVMeのSSDを入れるパターンも多い Thunderbolt4とUSB4.0両対応のものもある |
選ぶ基準
SSDは(NANDフラッシュが)書き換え寿命が最初から決まっているというのは先に書いたとおりですが、SSDのメーカーは寿命に相当する数値としてTBWを公開しており、このTBWに書き込みバイト量が到達するまではそのSSDを使えることが期待できます。また、SSDのTBWはS.M.A.R.Tで取得可能なので、特に中古品を買う場合はS.M.A.R.Tを公開しているものを選ぶと失敗しづらいのは間違いありません。
また、TBWの他にも通電時間や電源投入回数がありますが、個人的にはTBWに比べたら参考にしていません。
TBWはメーカーやシリーズによってかなり差がありますが、だいたい【容量(GB)の1/4くらいのTBWがあれば使っても問題ない】という肌感覚でいます。具体的には512GBのSSDなら130TBのTBWがあるかどうかで見ています。安く売られているSSDはTBWが少なかったり、公表していないことが多いので、用途を絞って使うようにするのが良いと思います。
今回落札したのはM.2のNVMeのSSD。サイズは2242でした。以前に比べると2242のSSD増えましたね。弊blogで最初に取り上げたときは実質2択くらいしかなかったんですが。
容量は256GB(240GB含む)か512GB(480GB含む)で探して入札したりしていました。これとは別にSATAのSSDも256GBのものが見つかったら落札したいところ(Raspberry Pi 4をSSD起動にしたい)
落札したSSDについて
ヤフオクは昔も今も悪い評価は受けたくないはずなので、出品者は適当に書くことがリスクになる一方、敢えて書いていないのかなという感触も受けます。
商品概要に書かれていたことはざっくり以下の通り。
- M.2 2242のNVMeで容量は256GB
- 5枚
- メーカーはサムスン、HYNIX、東芝、UNIMICRON、WD、東芝の中から4枚ランダムと1枚使用時間0時間のもの
- 使用時間は100時間以内
- Crystal Disk Infoで100%正常品表示
謎のガチャ要素があり、非常に怪しく不安でしたが落札しました。最悪違うことが書いてあれば問い詰めて悪い評価つけるつもりでした。ただ、出品者は高評価99.5%で評価が800以上ついていたので嘘書いて評価落とすようなこともなかろうと。
確認した結果
それでは書いた通りのものが届いたか、確認します。
1枚目
2枚目
3枚目
4枚目
5枚目
まとめ
メーカー | 型番 | 総書込量 | 使用時間 |
---|---|---|---|
Union Memory | RPJTJ256MGE1QDQ | 315GB | 6時間 |
Union Memory | RPJTJ256MEE1OWX | 991GB | 65時間 |
Western Digital | PC SN530 SDBPMPZ-256G | 432GB | 16時間 |
KIOXIA | KBG40ZNT256G | 0GB | 0時間 |
SAMSUNG | MZALQ256HAJD-000L1 | 0GB | 0時間 |
- オークションに書かれていた説明はものすごく胡散臭かったが本当に0〜100時間のものだけ
- UNIMICRONというのは基板屋らしい
- 総書込量が少ないので、割と当たり(他のオークションで30000GBとか普通にあるので)
- Union MemoryはLenovo、他もDellとかに刺さっていたものの抜き取り品っぽい
考察
【仮説】サイズが小さく小容量のものほどほとんど使わずに出品している可能性がある
欲しくて買ったけど自分の使い方では明らかに容量が足りないので買った直後に1TBのSSDに換装して、元のSSDは売っている→それをある程度まとまった量で回収したものを出品している可能性を感じました。
また、組み込みに近い小さい機器は長さが短く容量の小さいSSDで出荷していることが多いとも考えられます。
提案
今回得られた知見からの提案です。
- 評価が高い出品者はCrystal Disk Infoを貼っていなくても説明通りのものを出品している可能性が高い
- 小型PCヒット商品がある場合は、分解記事などで元々装着しているものの品番を見るとこの手のオークションの出品に安心できるかもしれない
- 円安早く終わってほしい
以上です。
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