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小さいけどUSB-PD
何気なしにAmazonを見ていたらコンパクトなモバイルバッテリーが目に留まりました。どの点が気になったかというとUSB-PD対応の文字。
はっきり書いているので、万が一PD出力ができなかったら返品しようということで購入。ネコポスで届きました。
外観
箱はこんな感じで、有り体に言えば普通です。
超速を謳っていますが、仕様では18Wが最高出力なのでそれが超速なのかは人によるのではないかと。裏はこんな感じで、仕様も書かれています。
後で登場する取説から先に仕様を抜き出します。
項目 | |
---|---|
USB micro-B(入力) | 通常充電 ・DC5V/2.0A(最大) |
USB Type-C(入力) | USB PD充電(18W) ・DC5V/3.0A ・DC9V/2.0A ・DC12V/1.5A 通常充電 ・DC5V/3.0A(最大) |
USB-A(出力) | マルチ充電(急速) ・DC5V/3.0A ・DC59V/2.0A ・DC12V/1.5A 通常充電 ・DC5V/2.4A(最大) |
USB Type-C(出力) | USB PD充電(18W) ・DC5V/3.0A ・DC9V/2.0A ・DC12V/1.5A 通常充電 ・DC5V/3.0A(最大) |
質量 | 195g |
サイズ(幅x高さx厚さ) | 67.5x106x26(mm) |
サイクル回数 | 約500回 |
保護機能 | 過充電・過放電・過電流・過電圧・短絡保護 |
電池容量 | 13000mAh |
タイプ | リチウムイオン電池 |
本製品への充電時間 | |
USB-AC充電器(2A)使用 | 約5.5時間 |
USB PD対応AC使用時 | 約3.5時間 |
ということで、充電時のType-Cポートと給電路に9V/2Aと12V1.5Aで18Wが最高出力のモバイルバッテリーということになります。
箱の中身はこうなっています。ケーブルはType-AとMicroUSBのケーブルしかないので、高速な使い方をする場合は別途Type-Cケーブルを使うパターンがほとんどだと思います。
バッテリーの裏側。すぐに擦れて消えると思うので表示が読み取れるのは今だけかもしれません。型番がC1003なのが初めてわかります。
ここで、PSEマークがよく見るひし形ではなく丸形なのであれっと思い調べてみると…
ひし形PSE・・・政府で認定された検査機関による検査を通過し認定を受けたもの
丸型PSE・・・自主検査、もしくは外部の検査機関で検査を行い結果を保管すること
丸形は自主検査の場合でもつけられるということで、まぁひし形と比べるとちょっとね感はあります。「上有政策、下有対策」(上に政策あれば下に対策あり)とはよく言ったものですね。
モバイルバッテリーの場合の検査項目は
- (1)連続定電圧充電時の安全 附表第一表2に掲げる充電手順で充電した単電池(以下「充電単電池」という。) は、再度 28 日間定電圧充電を行つたとき、発火、破裂又は漏液しないこと。
があるので、これをやっているということは製品が完成してから出荷するまで28日は最低かかるということのようです。
左から充電用MicroUSB、充電・給電用Type-C、給電用Type-Aポートとなっています。
残量ランプと電源ボタンです。ボタンを押すことで残量の確認ができます。
説明書の表面。
裏面。
給電をType-AとType-Cで同時に行う場合は上限が合計で3Aなので、もし本当とするならば両方で12V/1.5Aで出力するしかないですね。そもそもそれが可能なんでしょうか。
大きさ比較
うちにあるものの中で例えが簡単にできそうなものとして、WiMAXルーターであるHWD15がほとんど同じ大きさでした。
厚みはHWD15の方がスリムです。バッテリーの方がラウンドフォルムになっているので実際はかなり分厚いです。
充電してみた
このモバイルバッテリーはPDで出力している場合は1番目のLEDが緑色に点灯するというおもしろギミックがあります。手持ちのUSB Type-C端子を持つ機器で充電できるか試しました。
Nintendo Switch
充電できました。ただ出力18WなのでTVモードでは充電できませんでした。
Switch側で充電を確認できる画像じゃないなと思って撮り直したのがこちらです。
CHUWI Minibook(Core m3版)
充電できました!PD出力と書いてあるからにはこれを確認しないとと思って試した結果。但し、元のバッテリー容量を考えるとそれほど頼りにするべきでなく、あと少しだけ使いたいとか緊急時に使うのがぴったりな気がします。
充電できるんですが、やってみて気付いたこととしてPDで出力するまで接続してから25秒かかります。接続するとすぐに給電は始まるんですが並行してネゴシエーションしているようです。動画はこちらです。22秒の時点でバッテリー側のLEDが1つ緑色に変わって、24秒からMinibookの充電が始まります。
動作としては電源ON時と電源OFF時で変わらす、どちらもやっぱり給電が開始されるまで25秒かかります。
ざっくりしたまとめ
良い点は以下の通り。
- 割とコンパクト(手持ちのデバイスだとHWD15とフットプリントがほぼ同じ。ただし、厚みはある)
- USB PD給電(仕様の表示は5V3A、9V2A、12V1.5A)ができて、その場合はLEDが1つ緑になる
悪い点は以下の通り。
- PSEマークが丸型なので、政府認定の検査機関で受けているものではない
- PD給電が始まるまで接続から25秒かかる(PDでない給電は接続時から始まるのでPD非対応デバイスの充電には問題なし)
- 容量として13000mAhあるかどうかあやしい
今の時点ではこのサイズでPD出力できること、Minibookを充電できることは大きなメリットであり、唯一無二に近い存在であることは間違いないので、今後も普通に使っていきたいと思います。
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