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Tマネーの概要とTポイントとの関係、今回のApple Pay対応の追加とは
TポイントとTマネーはCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が発行する電子マネーで、それぞれTポイント加盟店とTマネーで1ポイント1円で使うことができます。
レンタルCD・DVDチェーンとして有名なTSUTAYAの会員証にはTポイントカードが使われていることもあり、かなり多くの人がTポイントとTマネーを使える状態になっています。(使うか使わないかは別として)
Tポイントの使い道
TポイントはTポイント加盟店で使用可能で、会計時にポイントカードとして提示することで会計額の0.5%をTポイントとして貯めることができることがほとんどです。
また、TポイントはTマネーとしてチャージすることができます(が、Tポイント加盟店と比べるとTマネー加盟店は数が少ないため、汎用性を考えた場合にTマネーにチャージする人はあまりいないと思います。
Tマネーの使い道
Tマネーは残高30000円までチャージ可能な電子マネーで、
- Tポイントからのチャージ
- Tマネー加盟店(のうち一部)の店頭での現金からのチャージ
- クレジット機能付きTカード(VISAブランド以外)からのチャージ
- Tマネーギフトカード(POSAカード)からのチャージ
- Paidy後払いでのチャージ
の方法でチャージが可能です。使用する場合はTマネー加盟店で使用可能でした。が、今回TマネーがApple Payに対応し、Mastercard ContactlessとiDとして使用可能になったことから、Tマネー加盟店以外にも大幅に汎用性が増しました。
Mastercard ContactlessとiD対応で増えた加盟店
Mastercard ContactlessはクレジットカードブランドのMastercardが展開する非接触決済サービスです。
現在は3大コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)が対応し1、時間の経過とともに対応する加盟店が増えている状態で将来的にはMastercardのクレジットカード決済ができる店舗は必然的にEMV Contactlessで決済できるようになるものと考えます。
iDはNTTドコモが開始した電子マネー決済サービスで、三井住友カードが積極採用していたことからアクワイアラが三井住友カードの店舗から普及が進んでいました。
現在は新規加盟店が増えることはあまりありませんが、今の時点ではMastercard Contactlessでは決済できないがiDでは決済できる加盟店が結構あるので、そういった店舗ではiDで決済することで汎用性が増し、Tマネーが貯まる一方で無駄になるということはほぼなくなったと考えていいと思います。
イオングループのEMV Contactless対応
先ほど【Mastercard Contactless決済に対応しないがiD決済に対応している店舗】と記載しましたが、具体的にはイオングループの店舗がこれに該当します。
イオンの店舗ではVISA以外にもMastercard Contactlessにも対応していますが、イオングループであるミニストップやドラッグストアチェーンのウエルシア薬局がMastercard Contactlessに対応しない例に該当します。ゆくゆくは解消されていくと思いますが、早く対応してもらえると消費者としてはありがたいですね。
Apple Pay(Apple Watch)でのTマネー導入
今回追加されたTマネーのApple Payへの導入を試しました。iPhoneとApple Watchどちらかで利用可能になります(同時使用はできません)が、今回はApple Watchに導入しました。
必要なもの
- TポイントアプリをインストールしたiPhone7以降のiPhone。Apple Watchで使う場合はおそらくiOS13.4以上のiPhone(iPhone 6s/iPhone SE(初代)以降)
- Apple Watch(Series2以降)
- Tポイントとして登録済みの発信可能な電話番号
- ナビダイヤル通話料
iPhone5sでは不可
手元のiPhone5sとApple Watchの組み合わせでできないのかなと思ってやってみましたが駄目でした。
Tポイントアプリの設定
アプリを起動したら、画面下の方にある「Tマネーかざして支払い」をタップします。
説明が表示されるのでそのまま進みます。
登録済みのTカード番号と電話番号を確認して、その電話番号からナビダイヤル【0570-091069】に架電します。電話するとIVRで受け付けましたみたいな音声が流れてそのまま終話するので、番号の下にある「次へ」ボタンをタップします。
会員情報を入力し、サービス利用規約を確認します。
入力した情報を確認して、Apple Payの設定に移ります。
iPhoneとApple Watchのうち、Tマネーを追加する方を選ぶと設定が完了します。
設定が終わると「Tマネーかざして支払い」ボタンがホーム画面からなくなります。
Tポイント・Tマネーの還元率(基本)
TポイントとTマネーの還元率ですが、基本的には以下の通りです。
Tポイントカードの提示でTポイント0.5%還元
一般的な使い方であるTポイントカードの提示では、会計額の0.5%がTポイントとして還元されます。
Tマネーの月間利用額500円ごとに1Tポイント還元
Tマネーの利用では月間利用額累計500円ごとに1Tポイントが還元されます。
ウエルシア薬局を活用した高還元(?)運用
Tマネー加盟店のうちの1つであるウエルシア薬局ですが、Tポイント関連のキャンペーンを恒常的に行っています。
ウエルシア薬局ではTポイントカードの提示で税抜き会計額からTポイント1%還元(月曜は2倍)
ウエルシアではTポイントカードの提示で1%還元されますが、税抜き金額に対してなので、小額や値引き商品の場合は想定よりも目減りすることがあります。また、毎週月曜は2倍貯まりますが、税抜き100円に対して付与されます。
毎週土曜にウエルシア薬局でTマネーをチャージすると3000円以上で30Tポイント(1%)、5000円以上で75Tポイント(1.5%)還元
今年の4月から始まっていたこの施策、今回のApple Pay対応で汎用性が増したことで一気に活用できるようになりました。
毎月20日にTポイント200ポイント以上(300円以上)利用の場合、1Tポイント1.5円相当で利用(33%還元)
計算がややこしいですが、毎月20日に300円以上の買い物に対して200ポイント以上のTポイントを使用すると、1Tポイントを1.5円として買い物ができるというものです。還元率にして33%。
これを最大限活かす場合は、今回のApple Pay対応を含めて以下のような運用が可能です。
Tマネーは残高の上限が3万円なので、今のTマネー残高が0でも6週間はTポイント1.5%還元させながらTマネーにチャージすることが可能です。
毎月20000円/25000円もMastercard Contactless・iD・Tマネーを使う予定がない人向けのTマネーの用途→Suica(Apple Pay)チャージ
ウエルシア薬局で毎週土曜に5000円チャージを行うことで1.5%のTポイント還元(+Tマネー利用で0.2%還元)運用できることを記載しましたが、そんなに毎月使う用途がない場合やTマネーの上限である3万円を超えてしまう場合、Tポイントを貯める運用ができません。
そんな場合にお勧めしたいのはApple Payを使用したSuica(Apple Pay)へのチャージです。Apple Pay上のSuicaはApple Pay上の任意のクレジットカードからチャージが可能なので、TマネーのApple Pay対応によってApple Pay上のSuicaにTマネーをチャージすることが可能になりました。具体的な方法は以前このblogでもメルペイを使って解説しています。
使うのはApple Watchのみ!モバイルSuicaにメルペイポイントをチャージする
チャージ元のクレジットカードをTマネーにすれば同じようにApple Pay上のSuicaにチャージできます(とりあえず10000円チャージしてみたので、来月Tポイントに20ポイントチャージされていればTマネー使用による0.2%還元も確認できることになります)
今回のお話は、ウエルシアにTマネーチャージすることでApple PayのSuicaにもチャージしながら1.7%のTポイント還元ができるようになったというお話でした。
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- ミニストップもEMV Contactless決済には対応しますが、執筆時点ではVISAブランドのみの対応です [return]
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