ELECOMのBluetoothトラックボール Relaconを買ったので、Logitechのトラックボール愛用者としてぶった斬りレビュー(結果:佳作)

Posted by 雅楽斎 on Friday, December 6, 2019

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Bluetooth®ハンディトラックボール - M-RT1BRBK

最大のデメリット→値段が高い

一通り触り終わってからの感想はこれです。その一点を除けば、わりかし存在価値のある商品だと思います。

個人的にLogitech(日本名Logicool)のトラックボールを使い始めて20年近くになりますが、とにかく製品ラインが途切れるんじゃないかとハラハラが収まらないトラックボール市場において、久々に新機軸の製品がELECOMから発売されました。何か不幸なことが起こってLogitechのトラックボールの製品ラインが途切れる可能性もなくはないので、他のメーカーのものも手元においておきたい。そういった気持ちで購入しました。

なんと言っても、エアマウスよろしく手で握って使うタイプで無線、しかもBluetooth接続なので1、これまでになかなかなかったタイプです。個人的にAndroidタブレット用に欲しかったので嬉しい。

外観・仕様

なんの事はないトラックボールですね。前面は手前に扉として開けるようになっています。

裏面。ここにも仕様が書いてあります。これ大事です。

製品仕様
適合規格Bluetooth 4.0 Class2
プロファイルHOGP(HID Over GATT Profile)
電波周波数2.4GHz帯
カウント数500/1000/1500カウント(切替可能)

正直なところ、このHOGPというのを見たのが初めてで、BluetoothのキーボードとかマウスはHIDだとばかり思っていたので一気に不安になりました。

GATTというのがBluetooth Low Energy/BLEで使われるプロファイルで、HOGPはHIDをGATT上で実現するものなんだそうです。

また、BLE自体がBluetooth4.0で追加された仕様であるため、接続したい機器のBluetoothのバージョンが4.0未満である場合は恐らくこれを使う手段がありません。Bluetooth4.0以上のドングルなりを追加する必要があります。

対応OSとして書かれているもの。

  • Android 6.0以降
  • Windows7
  • Windows8.1
  • WindowsRT8.1
  • Windows10
  • macOS Mojave(10.14)

扉を開けるとブリスターパッケージ。上にスタンド、下に本体です。

説明書と本体。コンパクトさが実感できます。

側面から見た図。裏側の電池カバーは下にスライドして外します。真ん中に写っているのは電源(青が入)、ペアリングボタン兼カウント切り替え(1回点滅:500、2回点滅:1000、3回点滅:1500)ボタン。上部に写っているのはマウスボタンで奥側が左ボタン、手前側が右ボタンです。

これ個人的には左右のボタンは逆のほうが良かったんじゃないかなーという気がしています。マウスって人差し指が左ボタン、中指が右ボタン設計になってるので、逆になっていて間違えることの方が多いんじゃないかと。ゲームハードで例えるとR1ボタンが右ボタン、R2ボタンが左ボタンになっている感じなので。

汚い手で失礼します。手で持ったときのサイズ感はこんな感じ。マウスボタンに指1本で持った方がグリップ部分に3本当てられて安定します。また、親指はホイールとマウスボールの丁度中間ですが、もっとマウスボールに乗っかる感じの方が良かったのでは。

手の大きさは男としては大きくないです。女性と比べてもあまり変わらないくらいとして見ていただければと。

マウスボタン1本グリップ。安定。

マウスボタン2本グリップ。やや不安定。

マウスボールのお掃除方法

トラックボールはボールが支持球に乗っかった状態で転がるので、支持球にはホコリが溜まります。定期的にボールを外して掃除をしますが、M-RT1BRBKの場合は電池スペースから細い棒で押し出すことでボールを外せます。

ここの穴に

こう。

ボールを外した状態です。

使用感

いずれも機器から1m以内で試しています。

Nexus7 2013(Androidタブレット) ※Resurrection Remix 7.0.2

Nexus7で使った結果、OTG接続した他の有線マウスと同様の接続性で、使用感はそこそこ良好です。Android自体、右ボタンが基本的に何も起こらないというそもそもの仕様はありますが、ホイールスクロールはブラウザ等で上下スクロールに使えますし、ホイールの横にある◀▶もブラウザの戻る、進むボタンとして機能します。ホイールの下にあるメディアキーも音楽再生アプリでは再生・一時停止、+とーは音量の大小として機能します。この辺はアプリが実装していれば使えるというところです。

大雑把な印象としてはNexus Player等のAndroid TVに対応したアプリではこの辺のボタンに対応していることが多いと思います。

GalliumOS3.0をインストールしたAcer Chromebook C720

こちらも特に問題なく使えています。

ごろ寝での使用

タブレットを吊るしていて音楽再生とかで使う場合、手元にマウスを持ってきて操作したい人、いるんじゃないでしょうか。私のことですが。

操作は問題なくできます。ただし、垂直近くまで起こす(立てる)とボールがカチャつくので、立てるといっても70度くらいまでで使うならOKです。

この製品の需要はここにあると思っています。最大のメリットです。

注意点、不満

ホイールチルトはできない

左側から右には倒せるけど逆ができないので、不良品かと思ってELECOMに連絡しようとしてもしかしてと思いましたが、ホイールクリックでしたww普通に押し込むようにはできなかったんでしょうか。

※音が出ます。ご注意ください。

値段が高い

新シリーズ初期の商品ということもあろうかと思いますが、実売価格が8000円くらいするので、お高いなぁというのが率直な感想です。ボールの転がりも悪くないですし商品自体に特別悪い点があるわけではないんですが、特別質感が高いわけでもないし、この値段なら切替式のマルチペアリングがあってほしいなぁと思うところです。

というところで、今までなかったBTごろ寝トラックボールという製品ジャンルに需要がある人にはそこそこ薦められる商品ではあると感じますが、いかんせん値段が。というのが引っかかるところですね。

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  1. Bluetooth接続ではない2.4GHz接続のモデルもあります。 [return]

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